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【2024年版】YouTube広告の出し方とは?5種類の広告メニューから選び方、単価と成果の目安まで解説

近年、YouTube広告を検討する企業のマーケティング担当者も増えてきています。しかし、YouTube広告は種類も多く、調べているうちに耳なじみのない専門用語に出会い、なかなか概要が掴みきれない、という方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、YouTube広告の種類や出し方、入稿方法、費用感などをわかりやすく解説していきます。YouTube広告の出稿が、どのような流れでできるのか、ぜひこの記事を読んでイメージしてみてください。

●目次

YouTube広告を使うべき企業とは?

そもそも、YouTube広告はどんな企業におすすめの広告なのでしょうか。YouTube広告を取り巻く市場や、特徴から考察していきましょう。


・YouTube市場は拡大しており、どの企業も検討すべき

いまやデジタルマーケティングを語る上で、無視できない存在となった“動画”。その中でもYouTubeは、月間の国内利用者数が約7,120万人と、国内最大の動画プラットフォームとして知られ、その利用者数は右肩上がりで増加しています(人数は2023年5月時点)。

 

また、YouTube側の発表によると、YouTubeがもたらした日本での経済効果は、2021年時点では3,500億円、翌年の2022年には4,500億円以上にもなり、驚異的な速度で成長していることが伺えます。

 

2023年の調査結果によると、動画広告市場は高水準で増加しており、その傾向は2027年まで同程度の水準で拡大し続けると推測されています。

もう一つ、無料動画サービスの認知率に関する調査結果も見てみましょう。

国内における無料動画サービスの中では、YouTubeが圧倒的な認知率・利用率であることがわかります。この結果を、動画広告の市場規模と照らし合わせて考えると、動画広告市場においてYouTubeの存在がいかに大きいか、シェアの規模が見えてくるのではないでしょうか。

 

成長が見込まれる市場では業種や分野を問わず、あらゆる企業に商機があります。そのため2024年現在においては、どんな企業であれ、YouTube広告の出稿を検討すべき状況であると考えられます。


・ターゲットに広くリーチしたい企業におすすめ

ユーザーの年齢層が幅広いことも、YouTubeの特徴の一つとして挙げられます。日本国内のデータはありませんが、以下はアメリカ国内での調査による、YouTubeの年代別利用者数です。

どこかの世代が突出して多いわけではなく、全年代で幅広くYouTubeが親しまれていることがわかります。つまり、YouTube広告は年代を問わず多くのユーザーにアプローチできる、広告手段なのです。

 

実際に配信する際は、自社の商品やサービスのターゲットを細かくセグメントして配信することになります。年代を問わず、幅広く認知を広げたいときはもちろん、ピンポイントで訴求したいユーザー層に対してもアプローチできる、ターゲティングしやすい動画プラットフォームであるといえます。


・動画を制作する時間・予算がある企業におすすめ

社内リソースに余裕があり、動画制作が行えるのであれば内製するのも一つの手ですが、これまで動画制作の実績がない場合は、多少予算がかかっても外注で動画広告を制作することをおすすめします。

 

動画の制作は、構成や撮影機材の準備、撮影場所の確保、編集作業など非常に多くの工程を要します。それらすべてを「初めて」で行おうとすると、多くのリソースを必要とするだけでなく、品質も担保できないからです。そのため、YouTube広告は制作会社選定をしたり、制作を行う時間・予算の余裕がある場合に実施するのがよいでしょう。

 

また制作や広告運用を外注する場合でも、広告主として「広告の目的」「誰に何を伝えるのか」「どんなシーンで流れるのか」「成果指標は何か」は明確にしておかなければいけません。それらがなければ、クリエイティブの方向性も、広告運用の改善方針も定まらないからです。

 

一足飛びに「動画をつくろう」ではなく、まずは社内体制を確認して、足元を固めてから動き始めることを意識しましょう。

YouTube広告の効果的な選び方

YouTube広告にはいくつか動画フォーマットの種類があり、目的やターゲットに応じて最適な配信方法を選択できます。どのフォーマットを選択すべきかを考える際に、基準となるのが、広告を配信する目的です。

 

目的は、おもに以下の3タイプに分けられます。

 

・ブランド認知の向上

・比較・検討の促進

・行動や購買の促進

 

YouTube広告を効果的に活用したい場合は、かならず「マーケティングファネル」を意識することを心がけましょう。マーケティングファネルとは、顧客の購買行動の過程を段階的に表すもので、「その広告は、どの層に向けて届けるのか」を考える際には非常に有効なフレームワークとなります。

それを踏まえた上で、YouTube広告配信の目的3タイプを、それぞれ解説していきましょう。また、解説で登場する動画フォーマットについては、後述の「YouTube広告の種類と効果的に出すポイント」で詳しく解説しています。


・ブランド認知の向上

マーケティングファネルにおいて、入口である認知拡大を目的とした広告配信では、以下のフォーマットでの配信が効果的です。

 

・バンパー広告

・インストリーム広告

・アウトストリーム広告

・マストヘッド広告

特に、バンパー動画は6秒以内の短尺の動画広告フォーマットで、ユーザーは動画をスキップできないため、広告主のメッセージを途切れることなく伝えられる手段として最適です。もちろんその分情報量を絞る必要はありますが、他と比べても認知拡大に適した動画広告フォーマットだといえるでしょう。またマストヘッド広告は時間単価(CPH)での期間保証のある買い切りで広告シェア100%を実現でき、認知拡大には大きく貢献することができます。


・比較・検討の促進

購入の前段階として重要な「比較・検討」のフェーズにユーザーを促すことを目的とした広告配信では以下のフォーマットでの配信が効果的です。

 

・スキップ可能なインストリーム広告

・インフィード動画広告(旧TrueView ディスカバリー広告)

スキップされてしまうリスクはあるものの、興味・関心があればより長く動画広告を見てもらえる「スキップ可能なインストリーム広告」は、比較・検討の促進に適しているといえます。またインフィード動画広告は、ユーザー側のアクションをきっかけとした導線の広告なので興味・関心度の高いユーザーに広告を届けやすい手法の一つです。


・行動や購買の促進

「行動・購買」はマーケティングファネルの最終段階に位置します。ユーザーの購買や登録などのアクションを目的に、広告を配信します。この目的においては、以下のフォーマットでの配信が効果的です。

 

・インフィード動画広告(旧TrueView ディスカバリー広告)

・動画アクションキャンペーン(VAC)

「比較・検討の促進」の項目で解説したとおり、インフィード広告は興味・関心があるユーザーに働きかけることができるフォーマットであり、比較・検討の促進だけでなく行動促進も見込めます。また、動画アクションキャンペーン(VAC)もコンバージョン獲得を目的とした広告フォーマットで、動画広告にCTA(Call to Action)ボタンや、見出しなどを追加できます(追加できる要素は表示されるデバイスにより異なります。VAC以外でもCTAボタンや見出しの追加は可能です)。

YouTube広告の種類と効果的に出すポイント

さて、ここまでは広告の目的に応じた効果的な動画広告フォーマットをお伝えしてきましたが、各動画広告フォーマットが一体どのように配信されるのか、おもな5種類のフォーマットと、押さえておきたい2つのキャンペーンについて解説していきます。


  1. インストリーム広告  

インストリーム(In-stream)広告とは、YouTube上で再生される動画内で配信される広告のこと。インストリーム広告には、「スキップ可能なインストリーム広告」と「スキップ不可のインストリーム広告」の2種類があり、「スキップ可能なインストリーム広告」では広告用の動画が再生されて5秒が経過すると、ユーザーはその動画をスキップすることができます。

 

スキップせずに30秒以上、あるいは最後まで視聴した場合、広告動画の視聴回数が1回としてカウントされます。また、動画広告をクリックしてWebサイトにアクセスするなど、ユーザーが広告を視聴してなんらかのアクションを起こした場合も、視聴回数が1回追加されます。

 

一方、「スキップ不可のインストリーム広告」は最大15秒までの動画※しか設定することができませんが、15秒分の情報をすべて届けることができ、テレビCMと同じような効果が得られる手法であるといえます。

 

※予約型広告(YouTube Select)では30秒ノンスキップの設定も可能です。アメリカでは60秒ノンスキップがありますが、日本ではまだリリースされていません。

 

クリエイティブのポイント

株式会社ネオマーケティングがユーザーの動画広告のスキップ動向を調査した結果、ユーザーの38.8%は「必ずスキップする」、56.7%「スキップすることが多い」と回答しています。

ここで「スキップすることが多い」と回答する56.7%のユーザーに、いかに継続視聴してもらうかが鍵となります。そのためにも「伝えたいメッセージは先に伝える」「誰にどのような得があるのかがわかるようにする」など、冒頭の5秒間の作り方には注力するように心がけましょう。


2. インフィード動画広告(旧TrueViewディスカバリー広告)

インフィード動画広告とは、ユーザーが動画を探している際に表示される広告のこと。元々は「TrueViewディスカバリー広告」という名称でしたが、2021年に名称が現在のものに変更となりました。

 

インフィード動画広告は、検索結果画面や「次のおすすめ」、YouTubeアプリのホームフィードなどターゲットユーザーが視聴する可能性が高い動画の近くに、導線となるサムネイルとテキストが配置されるのが特徴です。例えば、“投資”と検索したユーザーの検索結果画面や、“投資”に関する動画の視聴後の「次のおすすめ」として、金融商品の広告を配信するなどをイメージしてもらうと、わかりやすいかもしれません。

 

クリエイティブのポイント

インフィード広告を配信するには、広告本体となる動画とともに、その導線となるサムネイルとテキストを用意する必要があります。いかに動画広告の品質が高くとも、サムネイルをクリックしてもらわなければ見てもらうことはできないので、動画の品質にこだわりつつ、サムネイルとテキストでどれだけ興味を惹きつけられるかが鍵です。

 

ただし煽りが強すぎると、ユーザーからいわゆる“釣り”と認識されてしまい、逆にマイナスイメージになることも。過剰な表現や内容を誇張しすぎないよう、注意が必要です。


3. バンパー広告

バンパー広告とは、6秒以内の長さでスキップができない動画広告のことです。Googleは、バンパー広告を “「広告想起率」「ブランド認知度」「検索上昇率」を高める目的で開発”したとしています。スキップはできないものの、6秒以内という短さからユーザーへの負担やストレスが少ないのが特徴です。

 

クリエイティブのポイント

情報量が少なくなるため、企業や商品などの魅力をシンプル、かつ効果的に伝えられるようになります。そのため、広告主は「一番届けたいメッセージは何か」を突き詰めて考える必要があります。Google側も「One Message in One Creativeが効果的」と発信しており、魅力的で印象に残る映像とシンプルなテキストで構成することを推奨しています。

 

そのほか、インストリーム広告とバンパー広告をマーケティングファネルの段階により使い分ける、シリーズ化してパターンを変えてユーザーに常に新鮮な広告を届ける、などもバンパー広告の手法としては効果的です。

 

参考:6秒で、気持ちをつかむ


4. アウトストリーム広告

YouTube上で再生される動画内で配信されるインストリーム(In-stream)広告に対して、Google動画パートナーのWebサイトやアプリ、SNSで配信されるモバイル専用の動画広告がアウトストリーム(Out-stream)広告です。YouTube以外のサイトに配信されるため、動画視聴をしに来たユーザーだけではなく、ふだん動画を視聴しないユーザーなど、より幅広くアプローチできる手段であるといえます。

 

アウトストリーム広告はおもに配信される場所によって、「インフィード」「バナー」「インタースティシャル」などの種類があります。いずれもユーザーアクションに付随して、自然なタイミングや配信場所で広告が再生されるため、ユーザーにストレスを与えることなく配信でき、認知拡大に適しているといえます。

 

クリエイティブのポイント

一方で、アウトストリーム広告はCV獲得に適した手法ではなく、あくまで「認知拡大」を主目的に活用するのがおすすめです。クリエイティブも、それを意識した作りを心がけましょう。またアウトストリーム広告は、「動画視聴しにきたユーザー」に流すわけではなく、モバイルデバイスでWebサイトやアプリを閲覧中のユーザーに対して配信されます。

 

そのためアウトストリーム広告で成果を出すには、冒頭数秒でいかに印象的な訴求ができるかが重要となります。


5. マストヘッド広告

マストヘッド(masthead)とは、YouTubeのトップページに掲載される広告のこと。

 

課金条件により「インプレッション単価マストヘッド」と「時間単価マストヘッド」の2種類に分けられます。また、配信先のデバイスによってもパソコン、モバイル、テレビ、タブレットなどでそれぞれ少しずつ表示形式が異なります。

 

Googleは、マストヘッド広告の導入によって購入意向が平均で46%増、広告想起に関してはなんと平均で92%も増加したという調査結果を発表しています。話題創出や拡散性が高く、認知拡大や広告想起率の向上に対して効果的なアプローチであるといえます。

 

参考:YouTube マストヘッドの拡大したユーザー層と購入機能

 

また、時間単価で配信できる広告であることも大きな特徴です。配信する時間を指定して独占的に配信できるので、商品発売やイベントのPRなど限られた時間の中で認知を広げたいときに適した動画広告フォーマットだといえるでしょう。ただし、出稿するタイミングや代理店のマージン率などでも異なりますが、効果を実感するためには最低でもインプレッション単価(CPM)で300万円~程度、時間単価(CPH)で600万円~程度かかるため、費用がかさんでしまう手法でもあります。

 

クリエイティブのポイント

話題創出、拡散性の効果を最大限に高めるために、動画の品質を高めることが重要となります。デバイスによらず、音声なしの状態で再生されるため、まずは視覚的な訴求力と、音声がなくても視聴者の興味をそそるような内容であることを意識しましょう。


そのほかの広告

ここまで紹介してきたおもな5種類の動画広告フォーマットとは別に、YouTube広告にはさらに3つの動画の広告キャンペーンがあります。

・動画アクションキャンペーン(VAC)

・動画リーチキャンペーン(VRC)

・動画広告シーケンス

 

それぞれについて解説していきます。

動画アクションキャンペーン(VAC)

以前、「TrueViewアクション広告」という配信方法も提供されていましたが、2022年4月に「動画アクションキャンペーン」に併合されました。Video Action Campaignの頭文字を取ってVACと呼ばれることもあります。

 

おもに、低予算でコンバージョン獲得に特化した動画広告のことで、YouTubeをはじめ、Google動画パートナーの広告枠なども使用して、コンバージョンが見込めるユーザーに対して配信ができるキャンペーンタイプです。動画広告フォーマットとしては「スキップ可能なインストリーム広告」か「インフィード動画広告」が利用できるほか、それらの動画広告にCTAボタンや見出し、テキストなどを加えることができ、よりCV獲得を意識した広告が配信できます。

動画リーチキャンペーン(VRC)

動画アクションキャンペーン(VAC)とは対照的に、リーチに特化した動画広告キャンペーンです。「バンパー広告」「スキップ可能なインストリーム広告」を組み合わせながら配信を行うことで、リーチを最大化できるのが、動画リーチキャンペーン(VRC)の特徴です。

 

ブランド認知の拡大を目的とした広告配信においては、かならず押さえておきたい手法です。

動画広告シーケンス

動画広告シーケンスとは、あるユーザーに対して複数の動画広告を、指定した順番で表示することができる機能です。また、単に順番を指定するだけでなく、視聴した動画に対するユーザーのアクションに応じて、次に表示する動画を指定することもできます。

 

例えば、1本目の動画を“視聴”したユーザーと、“スキップ”したユーザーでは、それぞれ次に異なる動画を配信することができます。シリーズ化された一連の動画を配信することで興味をもったユーザーの商品への理解度が高めたり、1本目で興味を抱かなかったユーザーに対しては、繰り返し同じ広告で訴求する、別の動画を使用してアプローチの仕方を変えるなど、より柔軟な訴求ができるようになります。

 

これらのユーザー行動によって生じる分岐を、「ステップ」と呼びます。ユーザーがそのステップでどんな状態にあるのかを分析することで、よりユーザー側の体験に寄り添ったストーリーテリングができるようになります。

YouTube広告の費用

YouTube広告の配信にかかる費用は大きく、二つに分かれます。一つは動画制作にかかる費用、もう一つは広告運用にかかる費用です。制作にかかる費用は外注か内製か、外注だとしてもどんな会社に発注するかで料金が異なります。予算を組む際には、うっかり運用費だけで考えてしまわないように注意しましょう。

 

広告運用にかかる費用は、動画広告のフォーマットごとに、単価や課金条件が異なります。以下の表は、フォーマットごとの単価の目安と、10万円あたりの成果を一覧にしたものです。

※費用はあくまで目安です。また、金額は媒体の原価で、代理店に依頼する場合は別途マージンが発生します。

 

低予算からでも始められ、費用対効果が高いのはYouTube広告の魅力ですが、あまりにもお金をかけないと、効果を実感することはなかなか難しくなります。予算を決めるためには、以下の2つのアプローチで検討するとよいでしょう。

・一日あたりの金額を決める

・キャンペーン全体の合計金額を決める


・一日あたりの金額を決める

配信期間があらかじめ決まっている場合は、一日あたりの運用費を考えていきましょう。

月の予算が決まっている場合は、その金額を1ヶ月の平均日数である30.41で割って、一日あたりの費用を算出します。


・キャンペーン全体の合計金額を決める

その動画広告に割り当てる予算があらかじめ決まっている場合は、キャンペーンの合計金額で考えていきましょう。キャンペーン作成時に「キャンペーンの合計予想額」を選択し、予算となる金額を入力します。

YouTube広告の配信手順

YouTubeでの広告出稿をするためには、Google広告アカウントを作成した上で、運営しているYouTubeチャンネルとリンクさせる必要があります。

 

参考:サービス間のリンク設定: YouTube チャンネルまたは YouTube 動画と Google 広告アカウントをリンクする

 

その上で、以下の手順でGoogle広告アカウントから設定をしていきましょう。

  1. YouTubeに動画をアップロード
  2. 「動画キャンペーン」を作成
  3. キャンペーン詳細を設定
  4. 広告グループを作成
  5. 審査完了後に配信開始

①YouTubeに動画をアップロード

広告に使用する動画を制作したら、まずは運営しているYouTubeチャンネルにその動画をアップロードしておきましょう。YouTube広告には入稿規定があり、アップロードがうまくいかない場合は、動画形式がYouTubeの入稿ルールに沿っていない可能性があります。

以下は、YouTubeが推奨するエンコードです。エンコードとは「圧縮」「変換」などの意味をもつ、データ形式を表す言葉です。

※ビットレートの推奨エンコードの詳細が知りたい場合は、以下のサイトを参考にしてください。参考:YouTube にアップロードする動画におすすめのエンコード設定


②「動画キャンペーン」を作成

YouTubeチャンネルとリンクされたGoogle広告アカウントの管理画面から、「新しいキャンペーンを作成」を選択。次の画面では目標を選択し、キャンペーンタイプに「動画」を選択します。以降の画面では「キャンペーンのサブタイプ」や「目標をどのように達成するか」など、キャンペーンに関する基本情報を選択し、進めていきます。


③キャンペーン詳細を設定

全般設定画面が表示されたら「キャンペーン名」の欄に、わかりやすいその広告のタイトルを付けましょう。その後、以下の項目を選択しながら、キャンペーンの詳細を設定していきます。

・入札戦略

・予算と日程

・ネットワーク

・地域

・言語

・関連動画


④広告グループを作成

広告グループとは、動画広告を配信するターゲットとなるユーザー層のこと。一つのキャンペーンの中で複数の広告グループを設定することもできます。

 

ターゲティングは2つあり、1つ目はオーディエンスターゲティング。「性別」「年齢」「子供の有無」「世帯年収」などのユーザー属性や興味関心などを指定し、Googleがその属性を持つと推定したユーザー層に配信できます。

 

2つ目は、配信したいチャンネルやサイトを指定するための、コンテンツターゲティングで、以下はその一例です。

 

プレースメント:YouTubeチャンネル、動画、Webサイト、アプリ内のプレースメント(広告枠)を直接指定して配信できる。

トピック:特定のトピックをターゲットにすることで、そのトピックに関する動画を視聴しているユーザーに広告が配信される。

キーワード:指定したキーワードに基づき、YouTubeチャンネル、動画、サイトに広告が配信される。

デバイス:PC、スマートフォン、その他のモバイルデバイス、テレビ画面を使用するデバイスの中から、指定したデバイスを利用しているユーザーに広告が配信される。

 

広告グループ設定は、後々変更することも可能なので複数設定をしつつ、最適な配信ができるように随時、数値を観測しながら調整していきましょう。

 

最後に、「お客様のYouTube動画」にアップした動画のURLを入力。最終ページURLなどの必要項目を入力したら、「キャンペーンの作成」をクリックしましょう。


⑤審査完了後に配信開始

基本的には設定を完了してから1日以内で、審査は完了します。ただし、ケースによってはそれ以上かかることもあります。仮に審査に落ちてしまった場合、Googleが定める「Googleポリシー」や禁止事項に違反していたり、編集基準に達していない可能性があります。また広告動画に問題はなくとも、誘導されるリンク先のページに問題がある場合もまた、審査が通らない原因となりえます。

 

せっかく作った動画の制作費を無駄にしないためにも、審査基準に関する規定はあらかじめ確認しておくようにしましょう。

 

参考:Google 広告のポリシー

まとめ

本記事では、YouTubeの広告出稿の流れをイメージしやすくするために、YouTube広告の種類や出し方、入稿方法、費用感などを解説してきました。

 

どの動画広告フォーマットを選択すれば最良の結果が得られるのかは、企業ごとの広告の目的や予算の多寡によって変わってくるでしょう。しかし、どんな場合でも成功の鍵を握るのは「運用しながら調整していくこと」と「目的を明確にすること」です。

 

多くの選択肢の中から、たまたま初回に成果が出る方法が選び取れたとしても、分析と改善を重ねていかなければ、次回以降の再現性を持たせることは難しいでしょう。逆に、最初は思うような成果が得られなかったとしても、PDCAサイクルを回すことで確実に費用対効果を高めていくことができます。

 

そして分析と改善を重ねるためにも、広告配信の目的は必ず事前に協議して定めておきましょう。目的が曖昧だと、観測すべき指標や改善の指針も曖昧になってしまいます。得られた結果を次に繋げるためにも、ぜひ長期的な目線をもってYouTube広告の運用を成功へと導いていってください。


〈監修・執筆者情報〉

執筆:

田中 梨花子(Hakuhodo DY ONE)

経歴:

2019年 株式会社アイレップ(現 株式会社Hakuhodo DY ONE)に入社。入社後2年間は、営業・広告運用担当として、幅広い業種のクライアント企業の成果改善に向き合う。2021年よりメディア担当へ異動し、Google をメインにメディア向き合いに従事。Google 広告・Google  Marketing Platformの知見を広く有し、ミドルアッパー領域の動画プランニングにおける実績を多数持つ。2023年、宣伝会議のウェビナーにスピーカーとして登壇。


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