方法が知りたい方必見!LP(ランディングページ)改善で、CVR(コンバージョン率)改善を実現

近年、企業がオンラインでの販売促進に注力する中、ランディングページ(LP)を活用した集客や販売活動が一般化しています。

しかし、せっかく手間をかけて作成したLPも、成約率(CVR:コンバージョン率)が低ければ十分な成果を得ることはできません。
本記事では、実務担当者やマーケティング責任者が直面しやすい「LP改善」と「CVR改善」の課題について、最新の調査データや企業事例を交えながら、全体像と具体的な改善方法を整理します。

●目次

LP改善とCVR改善の重要性

LP改善とCVR改善は、デジタルマーケティングにおいて本質的なテーマです。


・CVR(コンバージョン率)

CVR(コンバージョン率)は、サイト訪問者のうち購入や問い合わせなどの成果を上げたユーザーの割合を示します。
たとえば、1,000人の訪問者のうち50人が購入すればCVRは5%です(参照*1)。業界によって基準値は異なり、BtoBサイトでは2〜3%、ECサイトでは5%程度が目安とされています。


・LP(ランディングページ)

LP(ランディングページ)は、広告や検索結果などからユーザーが最初に訪れるページであり、その後のアクションを左右する重要な地点です。ここでユーザーの興味・関心を引き出し、商品やサービスの魅力を的確に伝えられなければ、せっかくのアクセスが成果につながりません。


・現場の課題

現場のマーケターからは
「広告費をかけて集客しているのに、購買や問い合わせにつながらない」
「LPを作りこんだつもりでもCVRが伸び悩む」
といった声が多く聞かれます(参照*2)。
こうした課題の背景には、潜在顧客の興味とページ内容の不一致や、離脱を招くLP構成、ユーザー視点の不足などが挙げられます。

LP改善は、ファーストビューやCTA(行動喚起ボタン)のデザイン変更だけでは十分な効果を得られないことも多いです。
見込み客がどのような情報を求めているか、フォーム入力の煩雑さを感じていないかなど、ユーザー視点での最適化が求められます。したがって、データ分析と改修を繰り返し、A/Bテストなどで施策の効果を検証することが必要です(参照*3)。

しかし、実際のビジネス現場では、業務効率や宣伝費用の制約から大幅なLP改修が難しい場合もあります。そうした場合には、ユーザー導線や訴求ポイントの見直し、問い合わせフォームまでの流れの整備など、段階的なCVR改善でも十分な効果が期待できます。

LP改善でCVRを高める具体的な方法

LP改善によってCVRを高めるには、ユーザーが「行動したい」と思える仕組みを設計することが重要です。
具体的な方法としては、以下のような方法が挙げられます。

1. 行動を喚起する「CTA」と「視覚効果」の最適化
CTA(Call To Action)ボタンやその周辺のデザインは、成果に直結します。 HubSpotが紹介しているExpoze社の事例では、ページ背景のデザインを変更してコントラストを高めた結果、CTAボタン自体は変更していないにもかかわらず、CTAのクリック率が25%向上しました(参照*4)。これは、ユーザーの視線を重要な要素(動画やボタン)に集中させる視覚誘導(Visual Cue)の効果です。

2. 「社会的証明」による信頼性の担保
ユーザーの不安を取り除くには、第三者の評価(社会的証明)が有効です。 ノースウェスタン大学 Spiegel Research Center の調査によると、レビュー(口コミ)を表示することで、CVRは最大270%向上する可能性があります(参照*5)。特に高額商品やリスクを感じやすいサービスほど、第三者の声が購入の決定打となります。

3. 入力フォームの摩擦軽減(EFO)
「行動したい」と思ったユーザーを最後に阻むのが入力フォームです。 HubSpotの調査データによると、フォームの入力項目数を3つに絞った場合が最もCVRが高く(約25%)、項目数が増えるごとに成果は低下します。特に項目数が3つから4つに増えるだけでも、CVRが大きく下がる傾向が見られます(参照*6)。

4. 広告CTRとLP品質の相関関係
LPへの流入元である広告のクリック率(CTR)改善も重要です。Underoutfit社の事例では、広告クリエイティブに「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」を取り入れたことで、通常の製品広告と比較してCTRが47%向上し、広告費用対効果(ROAS)も**38%**改善しました(参照*7)。このように広告側でユーザーの関心を高め(高いCTR)、LP側でその期待に応える(高いCVR)という一貫した設計が、最終的な成果を最大化します。

5. LPの「見にくさ」解消
多くの企業や店舗では、LP自体の離脱率の高さが課題となっています。特に、ページ読み込み速度の遅さ、情報過多で見づらい構成、ユーザーが求める情報の不足などが原因で、せっかく訪れたユーザーを逃してしまうケースが多いです。
実際、ページの表示速度は離脱に直結します。Googleの調査によると、モバイルページの読み込み時間が1秒から3秒に増えるだけで、直帰率(Bounce rate)が発生する確率は32%増加します(参照*8)。さらに、1秒から5秒まで遅くなると、その確率は90%まで跳ね上がるとされており、スピード改善はコンテンツ制作と同等以上に優先すべき事項です。また、商品の魅力がページ内で一貫して伝わっていない場合、ユーザーは混乱し、他のサイトへ離脱してしまいます(参照*9)。

こうした離脱理由を分析し、改善策を講じることが重要です。具体的な対策としては、

  • ページの読み込み速度を改善する(画像圧縮や外部ファイルの最適化)
  • モバイル端末での表示最適化
  • ファーストビューでサービスの特徴やメリットを明確に伝える

などが挙げられます。

さらに、マイクロコピー(入力補助文やエラーメッセージなど)の改善もCVR向上に効果的です。たとえばDropboxでは、マイクロコピーを単なる説明文ではなく「ユーザーとの会話」と捉えて改善を重ねており、ボタンの言葉ひとつを変えるだけでユーザーの行動に大きな差が生まれ、ビジネスに数百万ドル規模のインパクトを与えうると提唱しています(参照*1)。

まとめると、LP改善の具体策は以下のように整理できます。

  • 「CTA」と「視覚効果」の最適化
  • 「社会的証明」による信頼性の担保
  • 入力フォームの摩擦軽減(EFO)
  • 広告CTRとLP品質の連動
  • LPの「見にくさ・使いにくさ」の解消

これらを組み合わせて施策を実行し、結果をデータで振り返ることで、LPはより実効性の高い販促ツールへと進化します。

運用と検証でCVRをさらに向上させるポイント

LPやCVRを改善するには、一度施策を行っただけで満足せず、運用と検証を継続する姿勢が重要です。たとえば、株式会社Ryuki Design(大阪府大阪市)は、クライアント企業のオンラインマーケティング支援において、LP改善施策のサイクルを丁寧に回すことで売上やCVRを大幅に向上させた事例を公開しています。具体的には、株式会社マキィズで1年間でCVRが230%向上、株式会社エバンズで1年間でCVRが300%改善するなど、複数の成果が報告されています(参照*10)。

ECサイト全体で課題となるのがカート放棄率の高さです。Digital Commerce 360の2025 Ecommerce Conversion Reportによると、カート画面で送料が不明確だったり、支払い方法が分かりづらい場合、ユーザーは途中で手続きを断念する傾向が強いことが示されています。調査では、送料の予想外の高さがカート放棄の理由として30.1%、無料配送の条件を満たさなかったことが26.6%と報告されています(参照*11)。こうしたポイントを明確にするためにも、アクセス解析やヒートマップ、ユーザーの声を定期的に収集し、原因究明と対策を続けることが重要です。

また、AmazonやWalmart、Costcoなど大手小売業者でも、商品カテゴリーや販売チャネルによってCVRにばらつきがあることが確認されています。オムニチャネル対応を導入している小売業者は、そうでない業者と比べてCVRが高い傾向があり、複数の接点を提供し、必要な情報をシームレスに得られるよう整備することが購入意思決定を促進しています(参照*12)。

現場で運用と検証を繰り返す際は、短期間で結果を求めるのではなく、根拠を持って施策を行い、一定期間観察してから改善点を洗い出すプロセスが重要です。PDCAサイクル(計画・実行・検証・改善)を回し続けることで、LPとCVRは着実に向上します。数値データとユーザー行動を中心に観察し、地道に試行錯誤を重ねることが成果への近道です。

おわりに

本記事では、LP改善とCVR改善について、基本的な概念から実践的な方法、継続的な運用・検証のポイントまでを整理しました。LPは企業とユーザーを結ぶ最初の接点であり、デジタルマーケティングの中核を担います。ユーザーを行動につなげるには、サイト構成やメッセージの訴求、入力フォーム最適化など多岐にわたる要因が影響します。

成果を引き出す具体策に絶対的な正解はなく、企業の特徴や業種、商材によって最適解は異なります。継続的にデータを分析し、小さな成功事例を積み重ねていくことが成果への近道です。自社に合った改善策を見極め、納得のいくCVRアップにつなげてください。


・参照


〈監修・執筆者情報〉

執筆:マーケティングWeek編集部

経歴:マーケティングWeekの記事編集部です。マーケティング領域に関する展示会を主催し、300近い出展社と数万人の来場者をご支援しています。支援実績を活かしてマーケティングに関わる有益な情報を発信します。


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